前編に続き、オールディーズなプレイリストとその曲を知ったカバー曲を紹介してみます。

I’m In The Mood For Love – The Chimes

I’m In The Mood For Love – Lord Tanamo

Lord Tanamo のカバーは、ジャマイカのオーセンティックなスカを聴き始めた頃に手に入れたスカのオムニバスで知った曲でした。Skatalites の演奏に Lord Tanamo の優しい歌声が絡む歌ものスカの最高峰です。他にも Heptones のロックステディなカバーやUKラヴァーズの Administrators によるゴージャスなスカもありますが、どれも踊り出さずにはいられない楽しさを感じます。

Fools Fall In Love – The Drifters

King And Queen – Lord Creator

King And Queen は Fools Fall In Love のカバーではないのですが、この曲を元ネタにしたと言われています。聴いてみると似てますよね。原曲のアップテンポでダンサンブルな雰囲気を引き継ぎつつ、Lord Creator の憂いある歌声が乗ることで大名曲となっています。
Lord Creator はさらにテンポを落として Kingston Town としてセルフカバーし、それを UB40 がカバーしてヒットするという曲の繋がりも面白いです。

Way Back Home – The Jazz Crusaders

Way Back Home · The Mystic Revelation of Rastafari

このカバーを知ったのは、今は無き 0152 Records の月刊0152 という毎月ミックスCDが届く企画があり、クロスオーヴァーレゲエをテーマとしたミックスの1曲目がこの曲でした。あまりのカッコ良さに慌ててレコードをゲットしたのを覚えてます。
ちなみに、月刊0152は毎回色々なテーマの斬新なレゲエミックスで12枚(Rockersをテーマにした1枚もオマケか何かで手元にあったので13枚かも)出ており、このシリーズで知った曲は数知れないです。STRICTLY ROCKERS シリーズと共に僕の血肉となったDJミックスです。
Way Back Home に話を戻すと、ネタンダーズ、ピラニアンズ、TOKYO LOCALS、SLY MONGOOSE に Okawa & The Rulers などなど、挙げたしたらキリがないほどの経歴を持つ最高にブルージーでルーディーなギタリスト塚本功さんがライブで良くカバーされています。ギター1本と声だけで迫力あるカバーとなっているので、ぜひ生で体感してほしいです。

Jazz Theme from Dr Kildare – Stan Getz

Dr. Kildare – The Skatalites

スタン・ゲッツのテナーが響き渡るアメリカのテレビドラマ「Dr. Kildare」のテーマ曲は、スカタライツのカバーで知りました。オリジナルのクールな雰囲気とは違って、スカタライツはアップテンポでおもわす踊りだしたくなるカバーです。

もう一つ、北海道のスカバンド TRIPLE SLOTT の「愛の唄」という曲は Dr. Kildare のメロディを下敷きにしたスローなロックステディで、大変素敵な曲となっています。

Sea Of Love – Phil Phillips & The Twilights

Sea of Love – The Honeydrippers

ロバート・プラント、ジミー・ペイジ、ジェフ・ベックにナイル・ロジャースというスーパーセッショングループによるオールディーズのカバーアルバムから。こんな癖の強いスターが集まってストレートに50’s・60’sのR&BやR&Rを演奏している大好きなレコードです。

ジャマイカの Heptones のロックステディカバーも大好きです。

Muriel – Alton & Eddy

Muriel – Shoko & The Akilla

最後は、ジャマイカン・オールディーズの名曲カバーです。Shoko & The Akilla のアルバムには「日曜の昼下がり」という曲がありますが、こんなアルバムを聴いて過ごす日曜日ほど贅沢な日はないでしょう。

という事で、前編・後編に渡ってカバー曲をたくさん紹介しましたが、ほとんどジャマイカの曲ばかりになってしまいました。カバーはやっぱりジャマイカですね。